多摩川中流域の生き物 -1-

私の住む調布市は、南側に多摩川が流れています。(対岸は川崎市)

河川敷には広場や野球場運動場などが整備されている他、浅瀬や中洲が点在し、この季節には水遊びにもってこいの場所です。

岸壁の、水が湧き出ているところの付近は透明度が高く、浅いながらも水中撮影に向いています。

(私は旧三洋製の防水ザクティDMX-CA8を使用しています。)

水棲生物も豊富にいそうなので、観察のためにを仕掛けてみました。

 

 

川に仕掛ける罠と言うと、ペットボトルの口を逆さに取り付けたビンドウを想像される方も多いかと思いますが、私はさらにシンプルな罠を用います。

そもそも狙う獲物が違うため、コンセプトも構造も異なります。

ビンドウは小魚向きですが、どちらかというと節足動物などを観察したい私の場合、100円ショップで売っているプラスチック製のゴミ箱に、石を入れて沈めておくだけで十分なのです。餌も入れません。餌でおびき寄せて出られなくするビンドウと違い、隠れ家として利用させるわけです。

 

 

一晩たって見に行ったところ、甲幅6cm弱のモズクガニが1匹入っていました。

モズクガニ

罠を仕掛けた近辺では大きいスジエビも見かけたのですが、残念ながら入っていませんでした。

さらに探索した結果、護岸のためのブロックの隙間にスジエビの群れを発見。7cmほどの隙間に、3~4cmほどの個体がたくさんいます。どうやら、「狭い縦の隙間」を好むようです。

(はっきりとは見えなかったのですが、カニの足らしきものも見えました。)

隙間の中は暗く、フラッシュを焚いてもうまく撮れなかったので、川底を歩いているスジエビを掲載します。

スジエビ1
スジエビ2

ザリガニより警戒心が弱いのか、比較的接近して撮影出来ました。

ブロックの隙間に接するように罠を沈めておき、また一晩待つことにします。

本日撮影した他の生物は、次の記事に掲載します。

 

 

<<豆知識>>

ザクティのストラップホールは、本体の下部にあります。

手の届かない深さの動画を撮影したい場合、そこに長い紐を通して吊るすわけですが、当然、逆さまの映像になります。

そんな映像でも、今年6月30日の記事で紹介した「VLC Media Player」なら、任意の角度で回転させて再生できます。

ツール → エフェクトとフィルター → ビデオエフェクト → ジオメトリ で角度を設定します。
(ただちょっと、再生がカクカクします。PCのスペックの問題かもしれませんが。)