Get-Partition の方が Get-Volume より便利?

"Get-Partition" も、”Get-Vlume“ と同じく、Windows Server 2012 の PowerShell 3.0 から使えるようになったコマンドレットの一つです。

前回の記事では、"Get-Volume" コマンドレットは必ずしも “diskpart” コマンドにおける “list volume” の代用にはならないということを書きましたが、"Get-Partition" コマンドレットであれば代用どころかより豊富な情報が得られることを確認しました。

コンピューター上に存在するパーティションの一覧が、ご丁寧にディスク毎に分かれて表示されますし、その中にはちゃんと「EFI システムパーティション」(100MB)も載っています。

ただし、そのパーティションが「EFI システムパーティション」であるとはどこにも書いてません。「Type」という項目が「System」になっていることが特徴的だと言えますが、それだけです。(Cドライブなど、普通のパーティションは同項目が「Basic」になっています。)

 

 

またさらに、「予約」領域が、"Get-Partition" コマンドレットで表示出来ることを確認しました。「Type」は「Reserved」です。

この領域は、“diskpart” コマンドの "list partition" によって確認出来ますが、“list volume” や、「ディスクの管理」画面では表示されません。

Get-Volume で表示されないパーティションがあった。

Windows Server 2012 の PowerShell 3.0 から使えるようになったコマンドレットの一つに、"Get-Volume" というものが有ります。

特にオプションを付けずにそのまま実行すると、現状でそのコンピューター内に存在するパーティションが全て表示されます。

要するに "diskpart" コマンドにおける "list volume" と同じようなものか・・・ と思っていたのですが、必ずしもそうではないケースもあるということに気づきました。

 

 

普段、各種確認/検証作業は Windows Server 2012 の Hyper-V 上にある仮想マシンで行っているのですが、ふとした思いつきで、ホスト側でもこの "Get-Volume" コマンドレットを実行してみました。

すると、その結果には "diskpart" の "list volume" や、「ディスクの管理画面」には表示される「EFI システムパーティション」というパーティション(100MB)が表示されていません。

 

 

このパーティションは、"mountvol" コマンドにより表示される「現在のマウントポイントとボリューム名の考えられる値」の一覧にも表示されません。

そのため、このパーティションが "Get-Volume" コマンドレットの結果に表示されないのは、「マウントされていない」ことが原因ではないかと考えられます。

"mountvol" コマンドのオプションを調べてみると "/S" というものがあり、その効能は「EFI システムパーティションを与えられたドライブにマウントします。」となっています。

おそらく、この方法でこのパーティションをマウントしてやれば、"Get-Volume" コマンドレットの結果にも表示されるようになるのでしょう。

が、ホストの環境はあまり弄りたくないので未確認です。

 

 

技術用語

私の勤務先には、Windows に関する問い合わせが毎日何十件も入ってくる。

クライアント OS についてエンドユーザーから問い合わせが入ることは滅多に無く、サーバー OS に関するサーバー管理者からの問い合わせが大部分を占めている。

 

 

一応、相手だってサーバー管理を生業としているプロのエンジニアなのだが、それにも関わらず、会話をしていて「正確な技術用語を使わない」人が少なくないことがどうも気になる。

ドメインコントローラーを「エーディーサーバー」と呼ぶぐらいならまあ理解出来るのだが、どこで覚えてきたのか見当もつかない造語を連発されると参ってしまう。

 

 

普段の自社内の会話ではそれで意味が通じているのかもしれないが、社外の人間と話す際にも通用すると思わないでほしい。(そもそも、社外の人間と話すときに社内用語を用いないことなど、エンジニア以前に社会人としての常識だと思うのだが。)

もしかしたら、社内用語を正式な技術用語だと思い込んでいるのかもしれないが、それはそれで勉強不足を露呈しているだけだ。

遊びではなく、仮にも仕事で Windows サーバーを管理しているのだから、関連書籍の一冊や二冊は読んでいて当たり前だし、職場にも常備されていなくてはおかしい。

書籍に記載されている技術用語を目にした事があれば、(普段はともかく、)サポートに問い合わせる際にはそちらの用語を使おうと考えるはず。

そういった書籍を一度も読んだ事が無いとなると、仕事に対する熱意まで疑ってしまう。

 

 

私自身はサーバー管理の現場(≒サーバールム?)で働いた事は無いので、サポートセンターに問い合わせをしてくる人達がどのような環境で働いているどのような人間なのかを、直接は知らない。

そんなことは向こうも同じなのだが、だからこそ、用語ぐらいは正式なものを使ってくれないと時間を無駄にするだけだということを少しは意識して欲しいと思う。