2019年台風19号の教訓(3:被災後の行動)

私は、台風19号で被災した川崎市で数回のボランティア活動を行いました。
そこで出会った被災者の方々は、被災直後の心境として、皆さん一様に「呆然とした」、「途方に暮れた」とおっしゃいました。

 

水が引いてやっと避難所から帰れた時に、自宅が浸水して室内が滅茶苦茶になっていたら、誰だって同じだと思います。
家電製品はもちろんのこと、箪笥の中の衣類など、生活基盤の殆どがダメになっているのですから。

私が見た中では、以下の被災家屋が印象に残っています。

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2019年台風19号の教訓(2:発災時の行動)

※今回から、「防災」カテゴリを新設しました。
遡って、前回の記事もこのカテゴリに含めました。

地震とは異なり、台風のような気象現象は、危険度が高いことを事前に予見できます。
(今回の台風19号もそうでした。)

そして実際に台風が近づいて雨風が強くなり、危険が差し迫ってくると、ニュースでは「命を守る最善の行動」を呼び掛けるようになりました。
少し前までは聞かなかったこのフレーズ、調べてみたところ今年3月から導入されたものでした。

 

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2019年台風19号の教訓(1:平時の備え)

過去に何度か触れていましたが、私は多摩川の近くに住んでいます。

先週の台風19号では、自宅は無事だったものの、近隣のいくつかの地域で浸水被害が発生しました。

河川の水が溢れる「外水氾濫」と市街地の雨水が排水できずに低地が冠水する「内水氾濫」の両方があり、川崎市では死者も出ました。

 

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