ウクライナ侵略開始から9日経過

本ブログをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。(もう3月ですが)

ちょうど3ヶ月の前回の記事で憂慮していた、「ロシアによるウクライナ侵略」が残念ながら現実のものとなってしまいました。

 

さすがに、北京パラリンピックを控えた中国が同時に台湾を攻めることは無かったのですが・・・

ウクライナの犠牲者に哀悼の意を表します。

 


さて、報道でもネットでもさまざまな情報が飛び交っていますが、当事国の公式発表は基本的に「大本営発表」だと思った方がいいですね。

 

「大本営発表」は、公式なアナウンスが事実とかけ離れていることを揶揄する慣用句です。
第二次大戦中に日本の大本営が「成果を過大に、損害を過小に」発表していたことに因むのですが、当時のアメリカだって同様のことをしていました。
それは戦時下であればむしろ当然のことなので、両陣営の主張を鵜呑みにしてはいけません。 

プーチン大統領が主張する「大義名分」として、
「現ウクライナ政権はナチスなので非ナチス化する」
「ドンバス地方で行われているジェノサイド(虐殺)からの保護」
があります。

これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ユダヤ系である私がナチスであるわけがない」と反論しています。
ネット上の反応は大部分がゼレンスキー大統領を支持していて、私も基本的にはそうなのですが・・・

実は、ウクライナ側にはごく僅かですがナチス要素が有ることは有るんです。
それが「アゾフ連隊」です。

2014年に義勇兵の大隊として結成され、現在は連隊に昇格し、ウクライナ内務省の管轄下にあるそうです。

この部隊が、ナチスの「鉤十字(ハーケンクロイツ)」の旗を掲げていたことがあったそうです。
(現在もそうなのかは分かりませんが、少なくとも一時期はあった。)

そのせいで、アメリカがウクライナへの武器・訓練の提供を取りやめたこともありました。

[参考:2015年6月22日の産経新聞]

[参考:公安調査庁 極右過激主義者の脅威の高まりと国際的なつながり]

[参考:2022年3月2日のThe EurAsian Times]

なお、この部隊の支援者の一人であるイーホル・コロモイスキーというウクライナの富豪は、イスラエル国籍を持つユダヤ人なんだそうです。
よく分かりません・・・

なおアゾフ連隊自身は「我々はネオナチでは無い」と主張しているそうです。
ただ単に「反ロシア(ソ連)の象徴」として鉤十字を用いたと見る向きもあります。

ですが、それでもやはり鉤十字を用いたことは軽率と言わざるを得ません。

そもそも古今東西、戦争を起こす際には相手の僅かな落ち度をあげつらって針小棒大に喧伝し、「大」義に仕立て上げることが常道です。
このような部隊を抱えること自体、わざわざプーチンに「大義のネタ」を献上することになるので、ウクライナは早めに手を打つべきでした。
(ゼレンスキー大統領の就任は2019年5月なので、それより前のことを彼自身はどうしようもありませんが。)


「ドンバス地方で、ロシア系住民が虐殺されている」という話も、私は信じていません。

 

そこには停戦を監視する欧州安全保障協力機構(OSCE)がいるので、隠せるはずがありません。

また、誰もがスマホを持つ現代では、ほとんどリアルタイムで写真や動画が SNS で拡散されます。
(そのことはまさに、現在のロシアによる侵略でも証明されています。)

虐殺なんてやったら、ロシアが告発するまでもなく即座に知れ渡るはずです。

なお、ドンバス地方では以前から双方の小競り合い(もちろん停戦合意違反)が多発していたことは、 OSCE も認めています。
それに民間人が巻き込まれるケースもあっただろうと思います。
もしかすると、プーチンはそういったことを誇張して「虐殺」と主張しているのかもしれません・・・

 

なお、ウクライナでこれまで何が起きていたかは、国連人権高等弁務官の報告書からも窺い知ることができます。
全部英語なんで分かりにくいのですが、ウクライナ当局も武装勢力に対して拷問・虐待をしていたようです。

もちろん、ウクライナ側にいくらか落ち度があったからといって、これだけ大規模な侵略を正当化できるはずがありませんが。
ロシアの攻撃でも民間人に被害が出ていますし。(それらが全てウクライナ側による誤射や自作自演だとすることは無理があります。)

 

最後に一言。
SNS で流れる写真や動画には、フェイクも混ざっているので注意が必要です。

Twitter で「ウクライナ フェイク 加工」というキーワードで検索すると、
「あの映像はフェイクだったみたいで、元投稿が削除されてる」とか、
「あの画像をフェイクだと指摘する投稿がフェイクだった」といった投稿が多く見つかります。

フェイクのパターンとしては、たんなる画像の合成だけでなく、
過去の実際の紛争の映像(を反転加工したもの)や、ゲームの映像なども有るようです。
(ゲームのグラフィック技術の進化に驚きを禁じ得ません)

ウクライナ側が意図的に「戦果を誇示」するために流しているフェイクだって、おそらく相当数あるものと思われます。

全てを見抜くことはかなり難しいことですが、多数の目に触れる SNS だからこそ、真偽を検証してくれる方も多くいます。
目の前の情報に飛びついて鵜呑みにするのではなく、いったん眉に唾をつけて慎重に判断する姿勢が求められます。