6月下旬、岩手県宮古市から宮城県仙台市にかけて、津波の被災地を見てきました。
東日本大震災から既に1年3ヵ月経ち、被災地を扱う報道も少なくなりました。
報道は、「原発の運営・食の安全・瓦礫受入れ」といった、どちらかというと被災地外の問題が主なテーマになっています。
しかし今でも、一番大変な思いをしているのは、間違いなく被災地の人々でしょう。
被災の現場では、まだ復興は終わっていません。それどころか、ほとんど始まってもいません。
被災した建物の多くは既に解体されているため、街のあちこちに「コンクリートの基礎だけを残した、雑草が茂る空き地」が散見されます。
その一方、ごく一部ではありますが、被災直後の状態のまま手つかずになっている建物も残っています。
オーナーに解体費用が無い場合、ただちに崩壊する恐れが無ければ放置されてしまうのでしょう。そういったビルが今後どうなるのかが気になります。
全体としては、概ね片付けの終わりが見えてきた段階です。
解体によって出た瓦礫の処分も難航していますし、新しい街づくりの動きが本格化するのは年が明けてからではないでしょうか。
以下、各地の写真をご覧ください。
↑同じ場所の、昨年7月の写真はコチラです。
↑同じ場所の、昨年7月の写真はコチラです。
↑被災後、比較的早い時期に積まれた瓦礫のため、まったく分別されていない。(最近はかなり厳しい。)