SFとファンタジー

いうまでもなく、SFは主に未来もしくは近未来の科学技術を題材とし、ファンタジーは主に古代~中世の「剣と魔法」を題材としています。

SFというジャンルは、科学技術が飛躍的に発達した19世紀に ジュール・ベルヌやH・G・ウェルズによって開拓されましたが、 当然ファンタジーはもっと昔からありました。 アーサー王物語なんかは、原型は9世紀頃からあるようです。

でも当時は魔法と科学の区別自体が曖昧だったわけですから、 当時の人々にとってのファンタジーは、現代人にとってのSFと 大して変わらないものだったのかもしれません。

逆に、現代人にとってのファンタジーの古典は、 書かれた当時の人々にとってのソレとは、きっと異質なモノなのでしょう。

当時の人々がそれらをどう読み、どう楽しんだのかを知る術を 現代人たる私たちが持ちえないことは、少し残念でもあります。

似たような認識は既に17世紀にはあったようで、 ある意味それを逆手にとってネタにしたのが「ドン・キホーテ」だと言えるのかもしれません。

そんなどうでもいいことを思いついた土曜の昼でした。

おしまい。