北北東に進路を取れ 【動機編】

2011/6/20 の記事に書いた通り、7/9、10の二日間で宮城県石巻市
復興支援のボランティアに行ってきました。
動機は単純です。
  自分の目で、現場を見てみたかったから。
  自分の体で、災害からの復興という苦労を感じてみたかったから。
それだけです。
震災発生直後から現地入りした人たちには
「被災地の惨状をテレビで見て、居ても立ってもいられなくなって・・・」
というタイプの方が多いようですが、私の場合はちょっと違います。
震災から1ヶ月以上経ち、連日派手な津波映像を流していた報道も下火になってきた5月上旬、
岩手県宮古市の方と会う機会が有りました。
いわく、海岸近くにサメが多く集まっているとのこと。
津波に流されて海面に浮いている遺体はだいぶ回収できているそうですが、
瓦礫と一緒に海底に沈んでしまうと回収はまず無理です。
で、サメの餌になってしまうんですね。
だから、現時点で行方不明扱いになっている人はもう見つかることは無いだろう、
とその人は言っていました。
そんな話は、TVニュースや新聞といった、一般的な報道では目にしません。
(あんまり見てませんけど。)
その話を聞いて、「近代文明の生活インフラが突如として奪われた非日常の世界
に対する興味がわき上がってきました。
報道を通して知る情報というのは、所詮他人のバイアスを通したものです。
何を報道するか、という情報の取捨選択に始まり
どう報道するか、という見せ方に至るまで、多種多様な「意図」を纏った情報です。
同じ日本国内にこれだけの「非日常」があるのですから、
他人の意図など介さない「」の情報を、自分の目と体で「」に得ることを本能的に求め、
近いうちに現地へ乗り込もうと考えるようになりました。
もちろん、被災地へ物見遊山に行っても顰蹙を買うだけですし、
(阪神大震災の時には実際にそういう人もいたそうです。)
非日常の世界の中で自分に何が出来るのかも試してみたかったので、
「復興作業のボランティアに参加する」という選択をしました。
とりあえずWeb上に「ボランティア募集サイト」みないなのを、
誰かがボランティアで作っているんじゃないかと思い検索したところ、
「ボランティアプラットフォーム」というサイトがありました。
そこで自分に出来そうな条件で検索をかけ、
NGOピースボートの、「短期現地派遣ボランティア」の募集を見つけました。
土日の2日間だけで行けるので、私のようなサラリーマンでもなんとか参加できます。
説明会も頻繁にやっているそうなので、まずは話を聞いてみることにしました。
・・・説明会編へ続く