導入編でも書きましたが、Windows Sewrver 2008 R2 SP1 で Windows Server バックアップ機能を利用するためには、事前にサーバーマネージャーにて「機能の追加」をしておく必要があります。
せっかくなので、それも PowerShell でやってみようと思います。方法は、Technet の記事「サーバーの役割と機能を追加する」を参考にしました。
機能の追加は "add-windowsfeature" というコマンドレットで出来るのですが、Windows Sewrver 2008 R2 SP1 に標準搭載されている PowerShell 2.0 では、最初はこのコマンドレットを使用出来ません。
先に、”import-module servermanager” というコマンドレットを実行しておく必要があります。こうして 「servermanager モジュール」を読み込んでおかないと、"add-windowsfeature" 等のサーバーマネージャー関連のコマンドレットは使えないようです。
※PowerShell を終了してしまうと、次に起動した際には読み込まれていない状態に戻ります。
※Windows Server 2012 に標準搭載されているPowerShell 3.0 では、インポートの手間は不要です。"add-windowsfeature" を実行した時点で、必要な「servermanager モジュール」が自動的に読み込まれます。
モジュールの読み込みが出来たところで、"get-windowsfeature" というコマンドレットを実行してみます。これにより、現時点での役割や機能を確認出来ます。
一覧の中で Windows Server バックアップ の箇所を見てみると、
[ ] Windows Server バックアップ Backup-Features
[ ] Windows Server バックアップ Backup
[ ] コマンドライン ツール Backup-Tools
となっています。左端の [ ] が空なので、現時点では追加されていないことが分かります。真ん中が「Display Name」で、右端が「Name」です。コマンドレット実行時には「Name」を使います。
では実際にこれらの機能を追加してみましょう。 "add-windowsfeature backup-features" を実行します。進捗状況が画面上部に表示され、完了後に表示されるメッセージから再起動の必要があるかどうかも分かります。
完了後、あらためて "get-windowsfeature" をしてみると、以下のようになっています。
[ X ] Windows Server バックアップ Backup-Features
[ X ] Windows Server バックアップ Backup
[ ] コマンドライン ツール Backup-Tools
この状態では、PowerShell を用いたバックアップは行えませんので、"add-windowsfeature backup-tools" を実行することで
[ X ] Windows Server バックアップ Backup-Features
[ X ] Windows Server バックアップ Backup
[ X ] コマンドライン ツール Backup-Tools
とします。
この状態でなら、”add-pssnapin windows.serverbackup“ が実行可能になります。
なお、最初からコマンドラインツールも含めて追加するためには、下記のようなコマンドレットを実行します。
例 1. "add-windowsfeature backup-features -includeallsubfeature"
例 2. "add-windowsfeature backup-features , backup-tools"
また、add の代わりに remove を用いることで、役割や機能を削除することが可能です。