機械翻訳とは、コンピューターによる自動翻訳のことです。
IT業界大手はアメリカの企業であることが多いので、技術系サポート情報の多くは、元々英語で書かれています。
日本人向けの日本語サイトもありますが、大抵の場合、機械翻訳されたものです。
各社の日本法人が翻訳者を雇って翻訳している情報は、ごく一部だけだと思われます。(とてもコストがかかるので。)
機械翻訳が正確なら問題ないのですが、そうとは限らないので困ります。
約5年前にもこのブログで誤訳を紹介したことがありますが、最近また発見しました。
今回は5年前とは異なるタイプの誤訳でして、「日本語に訳さなくてもいい部分まで訳している」というケースです。
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まずはMicrosoft社のサポートサイト「KB5003430: WINDOWS Explorer でメタデータを編集すると、FLAC でエンコードされた音楽ファイルが破損する」をご覧ください。
このページは、Windows10の「2004」と「20H2」において発生する不具合に関するサポート情報です。不具合の解決策として、「Powershell のスクリプト(FixFlacFiles.ps1)を実行する」という手法が紹介されているのですが・・・ そのスクリプトの中身に、「問題」があります。やたらと長くて複雑なスクリプトなので、その内容を全部理解する必要なんてありません。 複数ある問題のうち、一番分かりやすいものは「スクリプト内のドット記号が、日本語の句点に訳されてしまっている」ことです。
スクリプトの中に唐突に「。」が登場する不自然さに気づき、それが「機械翻訳の誤作動」であることを理解し、ドット記号に修正する・・・ |
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自力でそこまでできる人でないと使いこなせないのが、Microsoft社のサポートサイトです。
困ったものです。 |
なお、このような「句点」の他にも、「日本語に訳さなくてもいい部分まで訳している」部分があります。
暇な方は探してみてください。
暇じゃない方は、英語の原文のページをご参照ください。
機械翻訳される前の、本来のスクリプトが載っています。
最初から原文を見て、翻訳が必要な箇所だけ、自分でGoogle翻訳にかけたほうがマシですね。