PowerShell 7.1.0 on macOS Catalina【前編】

ちょうど三年前にインストールしたままほったらかしにしていた Mac の Powershell を、最新版(7.1.0)にアップデートしてみました。

 

アップデート前の状態は、macOS が 10.15.7、Powershell が 6.0.0 です。

macOS のバージョンを Powershell で 直接確認できるコマンドレットは無いようでしたので、ターミナルで「sw_vers」を実行しました。

Powershell のバージョンは、Windows と同じく、Powershell で「$psversiontable」を実行すれば確認できます。

 

macOS 向け Powershell の 2021 年 1 月 13 日時点での最新版は、昨年 11 月にリリースされた「7.1.0」です。

最低限参照すべき重要な URL は、以下の 2 つくらいかと思います。
・Microsoft 社の公式サイト「macOS への PowerShell のインストール
・パッケージが公開されている GitHub「v7.1.0 Release of PowerShell


 

公式サイトによると、インストール済みの旧バージョンをアンインストールしておく必要は無く、直接上書きインストールできるようです。

 

 

公式サイトではインストールの方法が複数紹介されていますが、前回のように GitHub からインストーラーパッケージを入手するのではなく、
.NET グローバル ツールとしてインストールする」という方法を試してみました。

 

そのために、まず.NET SDK の最新版である「5.0.102」をインストールします。(macOS 10.13 “High Sierra” 以降に対応)

・Microsoft 社の公式サイト「macOS に .NET をインストールする

 

ダウンロードボタンからリンクを辿り、「dotnet-sdk-5.0.102-osx-x64.pkg」を入手して実行。

インストールウィザードは道なりに進むだけなので、迷うことはないと思います。

ターミナルを起動して、「dotnet tool install –global PowerShell」を実行すれば Powershell がインストールされます。
(私の環境では、20〜30秒ほどかかりました。)

さて、これでインストールできたはずでしたが・・・・

Powershell のバージョンを「$psversiontable」で確認しても、6.0.0 のままです。
Mac を再起動しても変わりません。

ディレクトリを辿ってみましたが、「/usr/local/microsoft/powershell/」にあるフォルダは「6.0.0」のままです。

ターミナルでもう一度「dotnet tool install –global PowerShell」を実行してみましたが、
ツール ‘powershell’ は既にインストールされています。」という結果でした。

 

もしかすると、このインストール方法では上書きできず、予めアンインストールしておく必要があるのかもしれません。

というわけで、ターミナルで「sudo rm -rf /usr/local/bin/pwsh /usr/local/microsoft/powershell」を実行してアンインストール。
(パスワードの入力が求められました。)

すると、「/usr/local/microsoft」にあった「powershell」フォルダが消えました。

 


念のため Mac を再起動してから、再度「dotnet tool install –global PowerShell」を実行。

 

しかしまたもや「ツール ‘powershell’ は既にインストールされています。」という結果。

/usr/local/microsoft」は、空っぽのまま。

 

不思議に思いつつ、そのままターミナルで「pwsh」と「$psversiontable」を実行してみると・・・・

ちゃんと「7.1.0」になってました!

何だか知らんが、とにかくよし!

なお、「Powershell 7.1.0」の実体は、「/Users/ユーザー名/.dotnet/tools/」にある「pwsh」のようです。

(続く)