リモートワークと東京オリンピックの不可解な関係

ご存知の通り、昨年末から始まった新型コロナウイルスの世界的流行のため、出勤を制限してリモートワーク(テレワーク、在宅勤務)を実施する企業がにわかに増えています。

このブログを、自宅で仕事中に読まれている方もいるかと思います。
ダメですよ、ちゃんと仕事しなきゃ。

 

そなリモートワークですが、導入には当然お金がかかります。

そこで、東京都が助成金を作ってくれました。
(実際の運営は、公益財団法人 東京しごと財団 という団体のようです。)

 


250万円を上限とし、導入費用の一部ではなく全額を賄ってくれるという、なかなかありがたい物です。

しかし・・・

 ちょっと不可解な条件がついているのです。

この手の助成には大抵何らかの条件がありますが、それにしても不可解です。

それは、「2020TDM推進プロジェクトへの参加」です。


2020TDM推進プロジェクトというのは、公式サイトによると(来年に延期された)東京オリンピック期間中の「交通混雑緩和」を目的とする活動なんだそうです。

たしかに、リモートワークが浸透して通勤するサラリーマンが減少すれば、交通混雑は緩和することでしょう。
一般論としては、理解できます。

しかし今はパンデミックの真っ最中であり、一般論が通用する状況でないことは言うまでもありません。

それに、本来新型コロナウイルス自体はオリンピックとは全く関係ありません。
にも関わらず、その対策への助成金を餌にして、中小企業にオリンピックへ協力させようとする都の姿勢には、怒りを通り越して呆れてしまいます。