Windows のサポートセンターに届くお問い合わせの内容は様々ですが、どんなお問い合わせでも受け付け時に必ず確認する事があります。
それは「回答期限」です。
実運用中のサーバーがダウンしたような障害であれば当然早急な対応が必要なのですが、すでにお客様側で復旧済みのケース( OS を再起動したら元に戻った、等)の 場合だと微妙です。
そんな時によく言われるのが、「なるべく早く」という期限(?)です。
はっきり言って、この言葉にはほとんど何の意味もありません。
「なるべく早くと言っておいたのだから、なるべく早く対応してくれるに違いない。」
と思われているのかもしれませんが、そうなることは滅多に無いと言っていいでしょう。
なぜなら・・・・
具体的な期限が無いお客様は口を揃えて「なるべく早く」とおっしゃるので、残念ながら優先順位に差の付けようが無いのです。
リクエストされた期限内に必ず回答出来るとは限りませんが、たとえば
「エンドユーザーへの報告が○日だから、その前日までにサポートセンターからの回答が欲しい。」
といった形で回答期限を指定していただければ、こちらとしてもスケジュールを組み立てやすくなります。
そういった「根拠のある期限」が特に無い場合は、こちらからいったん一次回答の目処だけお伝えして仮の期限としておきます。
(その "仮の期限" に何か問題があれば、その理由をお伺いしたうえで再度調整します。)
サポートセンターも人員数には限りが有りますし、特定のお客様を専属で担当しているわけではありません。(そういう契約であれば別ですが。)
さまざまな案件を複数同時進行で担当していますので、優先順位の組み立ては重要です。
なので、サポートセンターからの回答が必要な日時が決まっている場合、理由も添えて伝えていただくことで「サポートセンターが期待通りに動いてくれる」確率が高くなります。
「なるはや」ではそれが出来ません。
なお、これは障害以外のケースでも同じです。
たとえば、「Windows Server 200X において、○○の設定の既定値は何か? その設定が今がどうなっているかを、コマンドで確認する方法は有るか?」といったお問い合わせです。
このようなご質問の背景には、たいていサーバーのリプレース計画があり、各工程のスケジュールもすでに決まっています。
そのため、大抵は「○月○日までに回答をいただければ結構です。」と明確におっしゃっていただけるので助かります。
※ 二十項目以上の確認方法を、「明後日現地へ調査に行くから、明日中に教えて欲しい。」と言われた時にはさすがに参りましたが・・・
以上、サポートサービスを上手に使いこなすちょっとしたコツのお話でした。