北北東に進路を取れ 【準備編】

説明会の翌週の土日には、実家に帰ったりホームセンターに行ったりして、装備を整えました。
どうして実家に帰るのかというと、父が昔登山をやっていたため、
大型の登山用リュックや寝袋、携帯ガスコンロ、コッヘルといった装備が一通りあるのです。
都会的生活インフラが無いという意味では、山も被災地も同じなので、
かなり流用可能です。
以下、私が用意したモノを列挙いたします。
後から続くボランティアの方は参考にしてください。
購入したものは、値段を付けました。税込(のはず)です。
◆作業用具
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■安全長靴 \2,480
現地に行って気付いたのですが、爪先は鉄板で覆われているものの、なんだか歩きやすい。底が柔らかい。
これって底には鉄板入ってないのかな・・・?
不安になったので、安全中敷を借りて入れました。
■防水ヤッケ \1,890
川西工業製のツナギタイプを、シザイコムというネット通販で買いました。
しかし、現場では上まで着込むと間違いなく熱中症になりそうだったので、
上は脱いでズボンとしてのみ利用しました。
(なので、上半身は長袖Tシャツ一枚です。)
すると、ベルトが無いためズリ落ちて来ます・・・
なので2日目はこれを使わず、予備のレインコートのズボンを履きました。
■予備レインコート
実家にあったもの。使い捨て前提の安物。
ただのビニール製レインコートで、通気性ゼロ
ズボンのみ2日目(7/10)に使用しましたが、もう昼前には中のズボンが汗でびっしょりになって
ペタペタに貼り付いていました。
そんな状態で半日過ごしたので、ひどい汗疹になりました。
やっと今日あたり、痒みが収まってきました。
■ゴーグル \198
顔とレンズの間に隙間が無い密閉タイプのなかでもかなり安価なものを選びました。
高いものは高いんですけどね。
ゴーグルが必要な現場には行かなかったので、不使用でした。
■防塵マスク(5枚入り) \730
普通の平面的な花粉症用マスクと違い、丸く立体的に成形されている作業用のものです。
これも比較的安価なので、アスベスト除去作業のような本格的な作業には使えません。
勿論そんな専門的な作業はしないので、これで十分です。
二日目の午後の現場でのみ使いました。
■養生テープ(75mm×2m)\498
長靴、手袋と防水ヤッケの隙間を塞ぐためのテープです。
でも結局使いませんでした。
そうする必要があるほどヘドロだらけになるような現場には行かず、
また、そこまで密閉したら熱中症になりそうだったからです。
各種荷物・装備に名前を貼るのに使いました。
■皮手袋 \598
ヘドロの中には何が紛れ込んでいるか分からないので、ゴム手袋は使えません。
豚皮製の柔らかいものを購入。
牛革製のは固いですね。丈夫なんでしょうけど。
■各種手袋
実家にあったもの。
どんな作業をするか分からないので、念のためビニール手袋や滑り止め付き軍手も持っていきました。
ほぼ不使用。
■ヘッドライト \525
実家にあった豆電球式のものを予備とし、ヒャッキンでLED式のモノを購入。さすがに105円では買えません。
そんなに暗いところでは作業しなかったので、不使用。
■ミストファン \980
スプレーで水を吹き付けつつ、小型の扇風機(単3電池2本)で風を送るという製品。
休憩中に使うつもりで作業現場にも持って行きましたが、
扇風機のパワーが弱く、気休めにしかなりませんでした。
無いよりマシと言えなくもないのですが、荷物としても嵩張りますし、コストも考えれば失敗でした。
■カッター替刃 \198
説明会では特に必要とは言われなかったのですが、たぶん使うんじゃないかと思って一応用意。
カッター自体は持っていたので、替刃のみ購入。ちょっとグレードの高い黒いやつ。
でも結局不使用。
■帽子 \1,330
説明会で熱射病予防のため必須と言われました。
作業中は原則ヘルメット着用なので、移動中のためのものでしょう。
野球帽タイプではなく、後頭部にも鍔があるサファリハットタイプを購入。
なお、ヘルメットは現地での貸出が有りました。
◆救急用品
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■薄ゴム手袋(6枚入り) \105
怪我人の血に直接触らないようにするためのモノ。
幸いにして不使用。
■滅菌ガーゼ・包帯等 約\1,300
詳細は割愛しますが、怪我のための諸々の応急処置用の道具を購入。
消毒液や絆創膏は、実家にあったもので間に合わせました。
幸いな事に不使用でした。
■パンチクール 単価\98
叩くと冷たくなるヤツです。
熱中症予防&応急処置のため、チームメンバーの分も含め全部で7個買いました。
二日目の午前の休憩時に一つ自分で使っただけで済みました。
■虫除け・ムヒ
田舎はブユが多いのではないかと心配でしたが、そうでもなかったので使わずに済みました。
ただ、ハエはやたら多かった
◆生活用品
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■耳栓(3セット入り)\105
説明会で、現地では大勢で雑魚寝だからいびき対策に必要だと言われたモノ。
行きの深夜バスの中ではほぼ意味が無く、今週の期待外れオブザイヤーに選出してやりましたが、
実際の宿営地では一転して大活躍でした。
マジでこれが無いと眠れなかった・・・
いびきがうるいさい人は隔離して欲しいですね。
■au用充電池 \105
単4電池4本使用。電池は予備含め8本(\105)を用意。
しかし、いざ繋いでみると、充電ランプは点くのに全く充電できない・・・
IS01というアンドロイドのスマートフォンを使っているのですが、どうやら特殊な仕様のようです。
適合機種一覧にはちゃんとIS01と記載されていたのですけどね。
■ウェットティッシュ(除菌タイプ) \105
ボディ用と、手拭き用の2種。
現地には入浴施設などありません。
また、基本的に不衛生な環境なので食事前などは特に気を付けないとといけません
■ポケットティッシュ
実家にあったものです。
10個以上持って行きましたが、2日間だけの活動ではそんなに必要ありませんでした。
■ゴミ袋
ゴミは全て持ち帰りなので、住んでいる市の指定のものを持っていきました。
宿営地で、それを見た同じ市に住んでいるという人に話しかけられました。
世の中狭いもんです。
■割り箸
実家にあったものを持って行きました。祝い箸だったけどまあいいか。
昼と夜はお弁当が出て、朝もシリアルで済ませたので、
結局不使用。
■ブルーシート
実家にあったもの。
宿営地でのパーソナルスペース確保のためにつかいました。
クッション性はないのであまり意味は無かったかも。
■寝袋 \6,993
実家にあったはずのものが見当たらず、購入。
説明会では寒いと聞いていたものの、それは支援活動初期の情報で、もう結構暑くなっていました。
寝袋には入らず、ブルーシートの上に寝袋を敷いて、その上で寝ました。
■枕
変わると眠れません。
■スリッパ
ふだん家で使っている物をそのまま持って行きました。
宿営地内で使用。
■傘
これもふだん家で使っている物です。
現地は憎たらしいほど晴れていて、使わずにすみました。
おかげでものすごく暑かったんですけどね。はたして、雨とどっちがマシだったのか。
◆食事関係
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■コッヘル・携帯コンロ・アルファ米・フリーズドライのスープ
実家にあった、登山用のものです。
説明会の時点では必須でした。
その後、ガスコンロと昼夜の食事は用意されるとの連絡がきましたが、
用心深い性格なので、「はたして人数分、迅速にいきわたるほど十分にあるだろうか?」
と心配になり、自分で持って行きました。
実際にはちゃんと十分にあったため、不使用のまま持って帰りました。
■シリアル
嵩張らないように箱から出して袋だけ持って行きました。
カップラーメンを持って来ている人も結構いましたが、お湯を沸かす手間がかかりますし、ゴミも嵩張ります。
シリアルであれば、そのまま食べれば食器も不要ですし最後に残った袋も小さく畳めます。
長期滞在するのでなければ、これが最も合理的だと思います。
■水
現地ではまだ上下水道が復旧しておらず、地元の被災者の方々も自衛隊が提供するお風呂を利用されています。
なので、ボランティアは各自水を持ちこみます。
宿営地には一応飲料水・生活用水のタンクが有りますが、現場に持っていくのは自前です。
集合場所の近くのコンビニで7リットルほど買いました。
◆収納
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■大型リュック
実家にあった登山用のもの。最大でおそらく60リットルほど。
■小型リュック
実家にあったもの。大きさは普通のデイパック程度。
宿営地から現場への移動用ですが、ちょっと小さかったかも。
荷物が多すぎたという説もありますけど。
上述のミストファンなどが嵩張った・・・
■ウエストポーチ
小型リュックの補助。
作業中にもすぐに取り出したいものを入れておきました。
でも実際の作業では、そんなに必要にはならない&邪魔なので、外しました。
■ザックカバー大小
実家にあったものです。
リュックの雨除けですが、不要でした・・・
以上で、ほぼ全ての装備になります。
総括すると、あきらかに多すぎました。
なにしろ始めての事なので、様々な可能性を考え、何にでも対応できるよう
あれもこれも用意したのですが、大部分は杞憂でした。
もちろん、怪我に備えた救急用品は、今回使わなかったからといって削減するわけにはいきませんけど。
最後に、事前準備として忘れてはいけないのが「ボランティア保険」です。
何があっても基本は自己責任ですから、保険は欠かせません。
私が参加したこのピースボートの支援活動では、保険加入の証書が無いと、
行きのバスに載せてもらえないことになっています。
これは説明会でも、その後の連絡でも念を押されました。
各自治体にある、社会福祉協議会にて手続き可能です。
私は一番グレードの高い「天災Cプラン」に入りました。
掛け金は1400円で、有効期間は来年3月末まで。
死亡・後遺障害保険金額は19,121,000円、
入院保険は日額11000円、
通院保険は日額7000円です。
ボランティア中に誤って他者の身体、財物を傷つけてしまった場合の補償は
1事故に付き、限度額5億円です。
・・・往路編へ続く

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    >いびきがうるいさい人は隔離して欲しいですね。
    いびきや歯ぎしりしないようお祈り(笑)してから寝ますが、まずダメです…^^;

  • SECRET: 0
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    > >いびきがうるいさい人は隔離して欲しいですね。
    >
    > いびきや歯ぎしりしないようお祈り(笑)してから寝ますが、まずダメです…^^;
    コメントありがとうございます。
    そうです。いびきの他に歯ぎしりもあります。
    中には、当の本人が目を覚まさないのが不思議なぐらいの音を出す人もいます。
    集団生活には支障をきたすので、マウスピースなどの対策をするのが良いと思います。

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