珍しく連続投稿です。
いつもこの筆不精なブログをお読みいただいている皆様、本当にありがとうございます。
妥当性確認は後編に回し、今回の中編では設計・開発の検証(7.3.5)のみを取り上げます。
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<観点2> 「何を○○するの?」
◆ 検 証 :これは比較的分かりやすい部分です。(少なくとも文意としては。)
設計・開発のアウトプットが、インプットされた要求事項を満たしているかを
確認すればよいだけです。
なお、アウトプットはインプットと対比しやすい形態をとるよう、
7.3.3で求められています。
そのインプットとはどんなものかと言うと、
・その製品の、機能や性能の要求事項
(顧客から明示された機能や性能と、
そうではないが暗黙の了解に基づく機能や性能の両方だと考えられます。)
・関連する法規制など
・過去の類似事例があれば、そこで得られた、今回の設計・開発に有用なノウハウ。
・設計・開発に不可欠なその他の要求事項
の4点から成ります。(7.3.2参照)
アウトプットの条件は、上述の形態に加え、
・インプットされた要求事項を満たし、
・後工程(購買・製造およびサービスの提供)に必要かつ適切な情報であり、
・製品の合否判定基準が分かり、
・製品の安全かつ適正な使用に不可欠な特性が分かる(※)
ことです。(7.3.3参照)
※ たとえば製品の一部に有害物質が含まれている場合です。
最終的には、「取り扱い上の注意点」を取扱説明書に明記しなくては販売出来ません。
しかし、なにもその文面までを設計・開発部門で考えなくてはいけないわけではありません。
まあやりたければやってもいいのですけど、普通は後工程の仕事です。
「有害物質がふくまれていますよ!」という情報が、確実に後工程に伝わればいいのです。
言わずもがな、伝わっていないと大変なことになります・・・