2TB超のVHD内に2TB超のファイルを作成。

前回の続きです。 「おそらく次回はありません」なんて言ってましたが、そろそろ舌の根も乾いてきた頃なのでご容赦ください。

 

 

前回、Windows Server 2008 R2  SP1上で約2.5TB のVHDを作成し、同サーバーのHyper-V上にある仮想サーバー(Windows Server 2008 R2  SP1 )にマウントしました。

2TB超のディスクとしてちゃんと認識されるところまでは確認したのですが、一般には「VHD の最大容量は2TBまで」と言われていますので、実際には2TBの容量でしか機能していない可能性もあります。今回はそれを確かめてみました。

 

 

確かめると言っても、実際に2TB超のデータを作成したのでは時間がかかり過ぎます。そこで、こんなコマンドを使いました。

"fsutil file createnew E:¥file-1 2400000000000"

これにより、Eドライブ(仮想サーバーにマウントした2TB超のVHD)内に2.18TBの「file-1」という名前のファイルを一瞬で作成できます。

なお、コマンド末尾にある容量指定はバイト単位です。出来上がったファイルのサイズは、エクスプローラー上では2,343,750,000 KBと表示され、右クリックしてプロパティを見ると2.18TBでした。

 

 

一応、実質的にも2TB以上の容量を持ったディスクとして機能していることが分かりました。

しかし、Microsoft社が公開している「Microsoft Hyper-V 構成ガイド」には、「VHD は、最大 2,040 GB (2 TB) のサイズをサポートし・・・」という下りがあるので、こういった使い方は「可能だけどサポート外」である可能性が高いと言えます。

サポート外だと何か問題が起きても対処してもらえないので、基本的には自己責任でやることですね。