今回の記事は、もしかしたら大半の読者諸賢から「何を今更w」と思われるかもしれません。
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の成否を分ける鍵、それはズバリ
「アナログツール(代表例:紙文書)前提の企業文化(慣習・ルール・仕事観)を一切合切捨て去る覚悟」
です。
やや抽象的に聞こえるかもしれませんが、どんな企業の「仕組み」にも、背景にはそういった「文化」があるはずです。
おそらく、「デジタルツール(いわゆるIT)を前提とした仕組み」を新たに構築しようとしても、 |
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そもそも、人類の文化はほぼ完全にアナログツール前提で培われてきました。
アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を発明したのが1876年。 そうして培われてきた「アナログツール前提の文化」は社会の隅々(もちろん企業にも)まで浸透していますし、良い所も多くあります。 しかし、「捨てずに残すべき部分」を正確に見極めることなど、本当にできるのでしょうか・・・? 明治初期、日本政府はなりふり構わず徹底した欧化政策を取りました。 いわゆる「お雇い外国人」などを通じて技術導入を進める一方、「形から入る」ことにも力を注いだため、鹿鳴館のように批判の対象になるものもありました。 逆に、ほぼ同時期に清で行われた「洋務運動」は、あくまでも学術・産業技術だけの欧化を目指した結果、失敗しました。 |
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「これまでの良いところは残しつつ、新しいものを取り入れる」というのは、何も間違っていないように聞こえます。
しかし、根本的な大変革が求められる時には、その姿勢では限界があります。 |
企業のDXも同じです。
これまでアナログでやっていた業務に何らかのITツールを導入することで、アナログの良い部分まで失われてしまう場合、必ず反対意見が出ます。
ですが、それら反対意見に細かく耳を傾けていたら、おそらくDXは中途半端なものにしかならないと思います。