政府統計におけるExcelの入力様式が統一されました。

「ネ申エクセル」や「Excel方眼紙」といった言葉がいつからあるのかわかりませんが、2016年後半に話題になり、自由民主党行政改革推進本部の河野太郎本部長(当時)も対応に乗り出しました。

 

本人のTwitterによると、2016年11月2日のことですね。

上の画像のような「1マス1文字」形式のエクセルは、あくまでも「印刷して手書き用紙を作成する」ためのものです。

 


それもまたエクセルの一つの使い方であることは間違い無いのですが、他の用途に使おうとすると問題が起きます。

 

これを「PCで入力するフォーマット」として使ってしまうと、大変入力しづらいことは言うまでもありませんし、入力された文字列を使い回すことも難しいため、「データとしての価値」が激減してしまうのです。

 

河野氏のツイートから約三年後の2020年12月18日、総務省がさらに一歩踏み込んだ「エクセル改革」(?)を打ち出しました。

それは「統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定」です。

 


このルールが目指すところは「神エクセルの廃止」と同じで、「入力された情報を流用しやすくし、データとしての価値を高める」ことにあると思います。

 

あくまでも対象は「各府省が政府統計の総合窓口(e-Stat)に掲載する統計表」なので、「内閣訓令第1号」と同じく「官公庁のローカルルール」でしかありません。

しかし内容は極めて普遍的なものであり、あらゆる「エクセルを使う業務」に適用可能なので、広く普及・浸透してくれることを願います。