影響編の記載に不十分な点があることに気づいたので、急遽補足します。
<1> キャッシュログオン の最後に書いた「C の共有フォルダへのアクセス」ですが、下記 甲, 乙 のケースでは有効な対処方法が異なります。
両ケースに共通するのは、C の共有フォルダにアクセスが許可されているドメインユーザーであっても、D にキャッシュログオンしている状態ではすんなりアクセスできないということです。
本来なら表示されないはずの資格情報入力ウィンドウが表示されてしまいます。
(表示されない場合は、影響編に書いた通り " net use " コマンドを使います。)
まずはケース 甲 の対処方法を試してみて、もし効果がなければケース 乙 に該当する可能性が高いと考えられます。
[ ケース 甲 ]
B-C 間では正常にセキュアチャネルが確立している一方、B-D 間だけでセキュアチャネルを確立できていない状態を想定します。
(例えば、B-D 間のハブやスイッチがダウンしている場合です。)
この場合、資格情報入力ウィンドウに改めて自らのドメインユーザー名とパスワードを入力することでアクセスできるようになります。
B-C 間さえ正常であれば、入力した資格情報が B に認証されるからです。
(ここでケース 乙 と同じ対処方法を実施しても、アクセスできるはずです。ただし、それではどちらのケースに該当するのかを判別できません。)
[ ケース 乙 ]
B-C 間、B-D 間の両方でセキュアチャネルを確立できていない状態を想定します。
(例えば、B 自体がダウンしている場合です。)
この場合は、影響編で書いた対処策が必要になります。
資格情報入力ウィンドウに、アクセスが許可されている「C のローカルユーザー」を入力することでアクセスできるようになります。
B を一切頼らずに共有フォルダへアクセスするには、こうするしか無いと思われます。