Windows はいくまでもなく米国製のソフトウェアですから、多くの技術文書はオリジナルが英語で記述され、それが世界各国の言語へ翻訳されています。
しかし、多くの技術文書は翻訳ソフトにより翻訳されているため、日本語としては不自然な記述であることも珍しく有りません。
そんな時は仕方が無いのでオリジナルの英語文書を頑張って読むのですが、むしろ積極的にオリジナルを読んだ方が良い理由が、実は他にもあります。
(正直言うと私は英語が大の苦手なのですが、仕事として Windows を扱っている以上、そうも言っていられません・・・)
それは、「文書の更新」です。
一度公開された技術文書も、必要に応じて随時更新されます。
しかし、日本語訳の更新がオリジナルに追いついておらず、大事な情報が加筆されていないケースが稀に有るのです。
例えば下記のページをご覧ください。
[オリジナル]
How to harden the TCP/IP stack against denial of service attacks in Windows Server 2003
http://support.microsoft.com/kb/324270/en
[日本語訳]
Windows Server 2003 で DoS 攻撃に対して TCP/IP スタックを強化する方法
http://support.microsoft.com/kb/324270/ja
機械翻訳であるとの表記が無く、日本語としても自然なため、人力翻訳だと思われます。
手間をかけてくれるのは有り難いのですが、プロパティの項に記載された "リビジョン" を見ると、2013年12月2日現在、オリジナルが「14.0」で日本語訳が「2.0」です。
まるで追いついていない状態のまま3年近く放置されているわけですから、おそらく今後もこのままでしょう。
私も両者の内容を緻密にチェックしたわけではありませんが、大きな違いとしては「Note (日本語訳における " 注 " ) の数」が挙げられます。
オリジナルだと3つあるのに対し、日本語訳は2つだけです。
興味の有る方は、 " オリジナルに有って、日本語訳に無い Note " を見つけて読んでみてください。
けっこう大事な事が書いてありますよ。