昨年に引き続き、エーワン精密の株主総会に行ってまいりました。
昨年(第19期)は、世界同時不況の影響をまともに受けたため、
売上高も経常利益も第18期より大幅に落ち込みました。
それでもかなり良い数字(経常利益率23.3%)だったのですが、
金融商品の評価損(特別損失)のため、ほとんど利益が吹っ飛びました。
第20期は、売上高・経常利益は前期とほぼ同水準で
製造業全体がまだまだ不況の影響から立ち直っていないようですが、
大きな特別損失が無いため、ちゃんと当期純利益が出ています。
1株当たりの配当は6,000円です。
(私は、2008年11月頃に245,000円程度で1株だけ買っています。)
決算書の分析は次回に譲るとして、総会の様子をお伝えします。
ざっくりまとめますと、だいたい昨年とおなじシャンシャン総会で、
質問が出たのは二人だけでした。
【A氏の質問】(なんと浜松から来られた方です。)
◆第3号案(監査役会の新設)、第4号議案(新監査役の選任)、
第5号議案(会計監査人の選任)だが、
そんなことは上場企業ならやっていて当たり前ではないのか。
なぜ今までやっていなかったのか。
A:これまでは、大会社ではないので強制ではなかった。
この会社規模、100名3部門では十分な監査体制だった。
今回変える理由は、会社法が変わり、
上場企業は大会社扱いになったから。
※柴田が帰宅後に調べたところ、議案の中に度々出てくる
「JASDAQ等における企業行動規範に関する規則の特例」が
今年の年6月30日から施行されています。
これにより「監査役会の設置」「会計監査人の設置」が求められています。
これまでのエーワン精密には「監査役」が2人いるだけでしたが、
会社法第335条により、監査役会は3名以上であることが求められます。
私の聞き違いでなければ、林社長は「会社法が変わったこと」を
理由としていましたが、会社法自体は変わっていません。
JASDAQ(大阪証券取引所)の基準が厳しくなっただけです。
エーワン精密は「公開会社だが大会社ではない」ため、
会社法上は監査役会の設置も会計監査人の選任も、任意です。
◆個別注記表にある「退職給付引当金の計上基準」だが、
社内留保なのか何らかの基金に加盟しているのか、詳しい説明が無い。
A:財務諸表の注記はこれで十分と判断している。
足りない部分は質疑があった場合にお答えする。
社内留保が十分にあるので、退職金は全て自己資金から出している。
外部への積み立てで、運用の巧拙によってリスクが発生するものはやめた。
一部、金型工業厚生年金基金には加入している。
◆大株主構成表で、社員持株会が2.56%となっているが、
少なすぎるのではないか。
A:毎月の給与から天引きして積み立て、
1株分に達したら個人のものとなるようにしている。
【B氏の質問】
◆先ほどの説明では、1株に達した従業員持株会の株は
個人のものになるとのことだったが、それらも含めると、
社員の持株比率はトータルでどれぐらいになるのか。
A:およそ、10%弱です。
※細かい正確な数値までは、B氏は求めませんでした。
役員の後ろには多くの資料を抱えたスタッフが控えていたので、
時間さえかければ正確な値を算出することも出来たのだと思われます。
質問は以上で全てです。この後、すべての議案が拍手で承認されて終了しました。
およそ45分ほどでした。
残りの議案を紹介します。
第1号議案:決算書の承認
第2号議案:剰余金処分(株主への配当など)
第6号議案:監査役の報酬改定(上限を1,000万円から2,000万円へ改定)
第7号議案:役員賞与の承認(4名で総額579万円)
なお、お土産は昨年と同じ、地元の銘菓「武蔵野日誌」でした。
月: 2010年9月
月刊アイソス 2010年8月号(No.153) 感想(やっぱり延期のお知らせ)
アイソスへ再度問い合わせをしているのですが、
その返事が一向に届きません・・・
なので、現状では書くことが有りません。
やはり、たった一人の読者のしつこい問い合わせに、
いちいち執筆者まで巻き込んで対応はしてくれないのでしょうか。
さて、10月号のアイソスでは、このブログでも度々紹介している
西沢総研の西沢氏が記事を書かれています。
そちらの感想文の方が先になりそうです。
別ブログ始めました。
趣味でやっているクロマチックハーモニカの練習日記です。
http://ameblo.jp/susumu-shibata/entry-10640531531.html
なかなか上達しませんが、いつかBuddy Greeneみたいに
カッコよく吹きたいですね。