珍味の思い出

現在、漫画雑誌イブニングでは「学生 島耕作」が連載されている。

タイトルの通り島耕作の早稲田大学時代を描いているのだが、2017年13号にはかつて早稲田に実在した名店(迷店?)「珍味」をモデルとする飲食店が登場した。

作中では「ナスの味噌炒めしか注文できない変な店」となっていたが、実際の珍味では「ナスか唐揚げの2択」だった。

それでも十分変な店なのだが。

 





   




   

 
ちなみに、「ナス」とは「ナスと豚肉の味噌炒め定食」のことです。

「早稲田 ナス 珍味」でググれば多くの情報が出て来るので、興味のある方はどうぞ。

 

 

実は私は2000年代初頭に一度だけ珍味に行き、別のメニューを注文したことがある。

本当に「ナスか唐揚げの2択」をゴリ押しされるのか、試してみたのだ。

たしか「エビチャーハン」を頼んだように記憶している。

すると、特に何も言われず注文が通り、すんなりエビチャーハンが出てきて少々拍子抜けした。

漫画のような押し問答は無かった。

味は覚えていない。

覚えていないということは、特段美味くも不味くもなかったということだろう。

 

 

結局、ナスも唐揚げも食べないまま珍味は2009年に閉店してしまった。

ナスと唐揚げの味を確かめるために再訪しなかったことは、人生における数少ない後悔の一つだ。