サービスの「状態」比較

サポートセンターに寄せられるお問い合わせは多種多様ですが、中には判で押したような同じパターンのお問い合わせも散見されます。

多くの場合、回答も決まりきった内容となります。

新規カテゴリー「よくあるお問い合わせ」では、そんなパターンについて紹介します。

 

 

まず一回目に取り上げるパターンは、「OS を再起動したところ、再起動前は実行されていなかったサービスが、再起動後に勝手に実行されている。これは問題ではないか。」というものです。

このお問い合わせ自体に、サーバーを管理する上での問題点が潜んでいますので、複数回に分けて丁寧に解説したいと思います。

 

 

まずは「サービス」についてざっくり説明します。

Windows における「サービス」の概念について詳細に説明するのはちょっと難しいのですが、「OS やアプリケーション自身が、ユーザー操作に依らず行っている仕事」だと思っていただければ十分かと。

基本的にバックグラウンドで動いているので、何かトラブルでも無ければ、ユーザーがサービスの動きを意識する必要はほとんどありません。

現時点で OS 上に存在するサービスの一覧を GUI で確認する場合、管理ツール「サービス」を利用します。(起動コマンド : services.msc)

インストールされている役割やアプリケーション等によってサービスの面子は異なりますが、[状態] の列を見ていただくと、それぞれのサービスが実行中か否かが分かります。(OS のバージョンにより表記が若干異なり、実行中のサービスであれば “開始” あるいは “実行中” と表示されます。停止中であれば空欄となります。)

 

 

このお問い合わせの背景には、「OS の状態が一定であれば、各サービスの状態も一定のはず。」という考え(というか思い込み)があるケースが多いので、そうではないということを次回以降解説していきます。

 

 

つづく