Windowsのサポート、という仕事。

今時ほとんどの家庭にPCがあるのと同じように、ほとんどの企業には「○○サーバー」があると思います。

実務的にはPCが数台あれば事足りる小規模組織でも、データの共有や保全のためにファイルサーバーを置いているケースもあることでしょう。それも立派なサーバーです。最近は家電量販店でもかなりこなれた価格のものが売っています。

ある程度の規模の企業では、間接部門の中で情報システム部が独立していて、専任のサーバー管理担当者がおかれています。さらに大きな企業になると、外の世界と隔絶されたサーバールームに常駐してサーバーの面倒をみる人がいたりします。

 

 

私が今就いているサポートの仕事では、そういう「現場」の方々からの問い合わせに答え、様々なトラブルや機能面の疑問などを解消し、業務システムの安定運用をお手伝いしています。

仕事の内容はあくまでも「問い合わせへの回答」に限られるため、私自身が現場に赴いて設定作業などをすることはありません。また、効率的・効果的な運用手法についてアドバイスやコンサルティングをすることもありません。それらは、サポートとは違う「別の職種」の仕事となっています。

各職種の棲み分けは会社によっても違うでしょうが、少なくとも今の私の勤め先では明確に切り分けられているため、サポート契約の中にそれらは入っていません。

それと、私自身の守備範囲がWindowsに限られているため、他のOSおよびOS上で動くアプリケーションについての問い合わせは、適宜別の担当者へとお任せすることになります。(そちらのサポート契約があれば、ですが。)

 

 

正直言いまして、” OSのサポートとして出来ること ” は限られています。「パソコンなんでも相談室」ではありませんので、「サポートに電話さえすれば、どんな問題もたちどころに解決!」というわけにはいきません。(そんな相談室は世界中探しても無いと思いますが。)

しかし時々、そう誤解していると思われる問い合わせや、首を傾げたくなる(理由は様々)問い合わせが入ることもあります。

今回新設したカテゴリー「サポート雑感」では、そういった問い合わせの例を挙げながら、「OSサポートの使いこなし方」や「OSサポートの在り方」について、思うことを書いていこうと思います。

 

 

※当然ながら守秘義務があるため、実際にあった問い合わせの内容をそのまま載せるわけにはいきません。下手をすると顧客情報の漏洩になりますので。一部を改変したり複数のケースを合体させたりすることで、個別の顧客や個別の問い合わせを特定できないように配慮します。