文書の意味を見直そう <2> 「品質方針」 中篇

品質とはなんでしょう?
日本規格協会の発行している
「対訳ISO9001:2008 品質マネジメントの国際規格」
「ISO9001:2008 (JIS Q 9001:2008) 要求事項の解説」
にある定義を私なりにまとめますと、
「仕事の結果として生み出された製品やサービスの持つ特性が、
(主に顧客の)要求を満たす程度」
です。
 ・・・まだちょっと分かりにくいでしょうか?
さらに普通の言葉に言い換えるなら、
「その企業が存在(存続)することで世間に対して産み出される
 何らかの”価値”に対する、世間からの評価」

です。
 ・・・すみません。全然普通の言葉になってないですね・・・
企業とは、事業を行う事業体です。
事業活動を行った結果として、かならず”何か”を世の中に対して産みだしています。
その企業がもしこの世に存在しなかった場合と比べて、
確実に世の中を変えているはずです。
それが「製品やサービス」と、その「特性」です。
そしてその”何か”は、世の中に無くてはならない、人々から喜ばれるモノかもしれませんし、
誰からも見向きもされないものかもしれない。
(後者であれば、その企業は近いうちに潰れるでしょう。)
それが「要求を満たす程度」です。
要するに、「品質」と言うのは、その企業の「存在意義」そのものなんですね。
(あくまで私の解釈ですが。)
もし産み出している製品やサービスが、世の中から全く評価されなければ、
(つまり品質がゼロであれば)
その企業は存在する意味がありませんから。
<続く>